アイヌ民族の文化は、今どのように引きつがれているのか
アイヌ民族の文化は、これまでたくさん失われてきました。しかし、1980年代から、失われてきた文化の再生と伝承活動をする人たちが増えてきました。
登別市では、秋や新年に行われる伝統的な儀式を復活させたり、民族の大切な文化であるアイヌ語や刺繍などを学ぶ教室が開かれたりしてきました。また平成22年(2010年)には、登別市出身でアイヌ民族に伝わる物語を記した『アイヌ神謡集』の著者である知里幸恵( ちりゆきえ) の博物館が、めいの横山むつみたちの活動により開館しました。
音楽や刺繍、木彫りなどの分野では、伝統的なアイヌ文化を引きつぎながら、その特色を現代的に表現する人たちも出てきています。
また、漫画を通じてアイヌ文化に関心をもつ人たちもいます。令和2年(2020年)、白老町にはアイヌ文化復興等のナショナルセンターである民族共生象徴空間「ウポポイ」もできました。
わたしたちが暮らすこの地で育まれてきたアイヌ文化は、 現在も私たちのまわりに息づく大切な文化です。
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